「中国残留孤児の国籍取得を支援する会」会長他 ~国籍取得、帰国、そして生活支援~
河合には1つ年下の弟がいました。産まれたばかりの時に日本へ引揚げ――母の母乳は出ずミルクもなく栄養失調で息を引き取りました。もしかしたら、自分も中国に残されていたかもしれない。そんな想いも支援の奥底にあったようです。しかし、中国残留孤児の日本国籍取得は長い道のりでした。1,250人の国籍取得に25年もかかりました。日本への帰国支援も行いました。そして、日本語が話せない彼らが日本で楽しく暮らしていけるようにと始めた生活支援は、今も続いています。御徒町にある「中国残留孤児の家」には、毎日、多くの孤児が集まって日本語の勉強や水餃子作り等をしています。この活動を、河合は全面的に支えているのです。
国だけに任せておいていいのか――河合の自宅には残留孤児の方々から送られた絵や書がいくつもあります。もちろん、それらは河合個人に贈られたものですが、河合にとってその感謝の品々は、河合が推進する自分の国を良くしていくというSR(社会的責任)活動が形になったものでもあるのです。
写真の本場の味<水餃子>は中国残留孤児だった方々が日本で生きがいを見つけられるよう始めた商売です。本場仕込みの味の水餃子です。是非、食べてみてください。